「取引所の注文画面を開いたら”指値”と”成行”って書いてあって、どっちを選べばいいかわからなかった……」
こんな経験、ありませんか?
私も最初はどちらを選べばいいかわからず、なんとなく”成行”ボタンを押していた時期がありました(笑)
難しそうに見えますが、仕組みを知れば驚くほどシンプルです。
一緒に確認していきましょう!
『指値注文』『成行注文』ってそもそもなに?

暗号資産の取引所で売買をするとき、注文の出し方には主に2種類あります。
それが「指値(さしね)注文」と「成行(なりゆき)注文」です。
ひと言でいうと、こんな違いです:
- 指値注文:「ビットコインが○○円になったら買う(売る)」と価格を自分で決めて注文する方法
- 成行注文:「今すぐ買う(売る)」と価格は市場におまかせで注文する方法
株式投資をやったことがある方にはおなじみかもしれませんが、暗号資産でも考え方はまったく同じです。
まずはこの2つの違いをしっかり押さえておきましょう。
『成行注文』ってなに?

成行注文とは、注文を出した瞬間の市場価格で即座に取引を成立させる注文方法です。
たとえばビットコインが今100万円のとき「成行で1万円分買う」と注文すれば、数秒以内にほぼ100万円前後の価格で約定(やくじょう=注文成立)します。
「成行注文」のメリット
- ✅ すぐに約定する:タイミングを逃したくないときに便利
- ✅ 操作がシンプル:価格を考えなくていいので初心者にもわかりやすい
「成行注文」のデメリット・リスク
- ❌ 価格をコントロールできない:自分が想定した価格と異なる価格で約定することがある
- ❌ スリッページが起きることがある:相場が急変しているとき、注文価格と実際の約定価格が大きくズレる「スリッページ」が発生することがあります。価格変動が激しい暗号資産では特に注意が必要です
💡 スリッページとは?
注文を出した価格と、実際に約定した価格のズレのことです。相場が急激に動いているときや、取引量が少ないアルトコインで起きやすく、数%以上ズレることもあります。
『指値注文』ってなに?

指値注文とは、「この価格になったら買う(売る)」と価格を自分で指定して注文する方法です。
たとえばビットコインが今100万円のとき、「90万円になったら1万円分買いたい」と指値注文を入れておくと、価格が90万円まで下がったタイミングで自動的に約定します。
90万円にならなければ注文はそのまま残り続けます。
「指値注文」のメリット
- ✅ 自分が納得した価格で取引できる:「この価格なら買ってもいい」というコスト管理がしやすい
- ✅ 24時間張り付かなくていい:指値を入れておけば自分が寝ている間でも自動で約定してくれる
「指値注文」のデメリット・リスク
- ❌ 約定しないことがある:指定した価格まで相場が動かなければ、注文はずっと成立しない
- ❌ チャンスを逃すことも:「もっと安くなるはず」と待っていたら価格が逆に上昇してしまい、買いそびれるケースがある
- ❌ 有効期限に注意:取引所によって注文の有効期限が異なります。気づかないうちにキャンセルされていることもあるので事前に確認しておきましょう
💡 売り指値・買い指値とは?
指値注文には「買い指値」と「売り指値」の2種類があります。買い指値は「この価格まで下がったら買う」、売り指値は「この価格まで上がったら売る」という注文です。利益確定や損切りのラインをあらかじめ設定しておきたい場合にとても便利です。
手数料の違いも知っておこう(Maker・Taker)

多くの取引所では、注文の種類によって手数料が異なります。
指値注文は「Maker(メイカー)」、成行注文は「Taker(テイカー)」と呼ばれ、一般的にMakerのほうが手数料が低く設定されています。
| 注文の種類 | 呼び方 | 手数料の傾向 |
|---|---|---|
| 指値注文 | Maker(メイカー) | 低め |
| 成行注文 | Taker(テイカー) | 高め |
なぜこうなるかというと、指値注文は板(売買の注文一覧)に流動性を供給する役割を持つため、取引所から優遇されやすいためです。
少額の取引では手数料差はわずかですが、取引規模が大きくなってきたら意識しておきたいポイントです。
『指値』『成行』どちらを使えばいい?使い分けの基本

初心者の方にはまず成行注文から始めることをおすすめします。
理由はシンプルで、価格の予測は難しく、指値を設定しても思いどおりに動くとは限らないからです。
まずは「買う・売るという体験を積む」ことが何より大切です。
慣れてきたら、下の表を参考に使い分けてみてください:
| こんなとき | 向いている注文方法 |
|---|---|
| 今すぐ買いたい・売りたい | 成行注文 |
| ここまで下がったら買いたい | 指値注文(買い指値) |
| ここまで上がったら売りたい | 指値注文(売り指値) |
| 損切りラインをあらかじめ決めておきたい | 指値注文(売り指値) |
| 相場が急変しているとき | ⚠️ 成行注文はスリッページに注意 |
実際に私が使ってみた体験談

私が初めて暗号資産を買ったとき、意味もわからずに「成行」ボタンを押しました。
数秒で「約定しました」と表示されて「あれ、もう完了?」とびっくりしたのを今でも覚えています(笑)
その後、慣れてきて指値注文を試してみたときのこと。
「絶対に40万円(当時)まで下がるはずだ!」と根拠なく確信して指値を入れておいたら、その後ビットコインはどんどん上昇していって、結局一度も約定せずに終わりました。
あのとき素直に成り行きで少額買っていれば……と後悔した経験から、「指値注文を使うときは根拠のある予測が必要だ」と学びました。
なんとなくの感覚で指値を入れるのは要注意です。
よくある質問(Q&A)

Q. 指値注文はいつまで有効なの?
A. 取引所によって異なります。「GTC(Good Till Cancelled=取り消すまで有効)」という設定ができる取引所もあれば、一定期間で自動キャンセルになる場合もあります。使っている取引所のルールをあらかじめ確認しておきましょう。
Q. 初心者は成り行き注文だけ使えばいい?
A. 最初は成り行き注文でOKです。取引を重ねるうちに「このくらいの価格なら買いたい」という基準が見えてきます。そうなったら指値注文を試してみましょう。焦らず少しずつ慣れていくのがポイントです。
Q. スリッページを防ぐ方法はある?
A. 完全には防げませんが、急変時の成行注文を避けたり、指値注文を活用することで影響を抑えることができます。また、ビットコインやイーサリアムなど取引量(出来高)が多い銘柄はスリッページが起きにくい傾向があります。
初めは『成行注文』慣れたら『指値注文』

- 成り行き注文:今すぐ取引したいときに使う。シンプルで初心者向きだが、価格はコントロールできない
- 指値注文:価格を自分で決めて注文する。コスト管理しやすいが、約定しないリスクがある
- 手数料は指値注文(Maker)のほうが低い取引所が多い
- 初心者はまず成行注文から始めて、慣れてきたら指値注文を活用しよう
注文方法を知るだけで、取引の選択肢がぐっと広がります。
まずは少額から実際に注文を出してみて、感覚を掴んでみてください!
操作がシンプルな国内取引所を選ぶと、成行注文・指値注文の練習もしやすいですよ。
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【免責事項】
本記事は情報提供を目的としており、投資を勧誘するものではありません。暗号資産への投資はリスクを伴い、価格変動により損失が生じる可能性があります。投資判断はご自身の責任のもとで行ってください。また、本記事に記載された手数料・サービス内容は2026年8月時点の情報であり、変更される場合があります。最新情報は各取引所の公式サイトでご確認ください。
