暗号資産(仮想通貨)やFXなどのチャートといえば、まずは『ロウソク足』を思い浮かべます。
ただ、取引きを始めたばかりの時は具体的な見方や意味がわからない方も多いでしょう。
この記事では『ロウソク足の基本的な見方』をわかりやすく解説します。
まずは取引きのベースとなる『ロウソク足の基本』を覚えて、チャート分析の基礎を作りましょう!
チャートの基本の『ロウソク足』とは?
チャート画面の真ん中で上がったり下がったりしているロウソクみたいな部分のことです。
いくつかのチャートを組み合わせて市場を分析しますが、『ロウソク足』のチャートは必ず使います。
価格が上がれば上に、下がれば下に伸びて、ブルーやグリーン、レッドで表すことが多いですね。
『一本のロウソク足』は1分、5分、15分~1時間、1週間、1カ月など、一定期間の価格変動を表現しており、価格が上昇すれば『陽線』、下降すれば『陰線』と呼びます。
価格変動が大きいと上下に長くなり、変動が小さいと短いロウソクの形になります。
『ロウソク足』の作り方
一定期間の『始めの価格』『終わりの価格』『最高価格』『最低価格』4つを使ってロウソク足を作ります。
胴体である『実体』の作り方
■の胴体部分は『実体』と言い『始めの価格』と『終わりの価格』を表します。
価格が上昇すれば■の下が『始めの価格』、上が『終わりの価格』の陽線となります。
逆に価格が下がると■の上が『始めの価格』、下が『終わりの価格』の陰線になります。
価格の幅が大きいと上下に長い胴体となり、始めと終わりが同じ価格であれば横線のみの表示です。
ヒゲの作り方
一定時間内で実体を超える『最高・最低価格』があった時は、上下の線でヒゲを表します。
『始めの価格』と『終わりの価格』を大きく超えると長い線になりますが、超えることがなければ胴体のみを表示してヒゲはありません。
当然、上だけ、下だけというケースもあります。
ヒゲの有無を確認したら『ロウソク足』のできあがりです(笑)
『ロウソク足』の基本的な動き方
『ロウソク足』を含めチャートとは市場の動きを表しています。
売買する人の数が多い方の心理で動くことを知っておきましょう。
価格が上昇や下降するという意味
価格が上昇したり下降したりする原因を市場心理から考えると、下記のように読み取れます。
- 価格が『上昇』している=『買い注文』が多かったという意味
- 価格が『下降』している=『売り注文』が多かったという意味
ヒゲが持っている意味
ヒゲは売ったり買ったりした人の『含み損による不安・焦り』を表しています。
ヒゲがあるということは一定期間内で取引きした『最高価格』と『最低価格』を表しているので、その時に買ったり売ったりした人は含み損を持った状態で終わったことになります。
ヒゲが長ければ長いほど不安や焦りが大きいことを表しており、ロウソク足が動く注意ポイントのひとつです。
『ロウソク足』の呼び方と形のまとめ
『ロウソク足』には各部分や形によって呼び方があります。
チャートの解説や説明にもよく使いますので専門用語として覚えておきましょう(笑)
『ロウソク足』の各部分
先ほどから出ている一定時間内の『始めの価格』『終わりの価格』『最高価格』『最低価格』を『4本値』と言って下記のように呼びます。
- 始値(はじめね)=『始めの価格』
- 終値(おわりね)=『終わりの価格』
- 高値(たかね)=『最高価格』
- 安値(やすね)=『最低価格』
始値と終値が上がったか下がったかで『ロウソク足の呼び方』もかわります。
- 陽線(ようせん)=『始値』より『終値』が上がった時
- 陰線(いんせん)=『始値』より『終値』が下がった時
- トレンド=市場が上昇か下降かの傾向のこと
『ロウソク足』の形
ロウソク足は値動きによってできる形にいくつかの呼び方があります。
【丸坊主】『始値』と『終値』内のみで値動きした時にできます。ヒゲがなく、値動きのトレンドに勢いがある時にできる形です。
【コマ】値動きが小さい時に実体やヒゲが短くなり、コマのような形をしているのでそう呼ばれます。トレンドが反転する時に発生することが多いです。
【寄引同時線】売り買いが拮抗している状態です。様子見状態のヒゲが短い時はトレンドが反転する時に現れることが多いです。また、ヒゲが長い時は売り買いの大きな力が拮抗しており、勝ったトレンド方向へ一気に価格が変動することがあります。
【ちょい+α】ロウソク足の『カラーが違う』のはなぜ?
『ロウソク足のカラー』がブルーでも上昇や下降だったり、レッドでも上昇や下降だったりと、使う取引所やチャートによってことなります。
いつくかのチャートや取引所を使っている方は気付いていたかもしれません。
これは、海外だと安全なブルー=陽線、危険なレッド=陰線という意味のようです。
逆に日本だと日の出のレッド=陽線、日没のブルー=陰線で使われているようです。
チャートによってはカラーを変えることができるものもありますので、好みで選んでください。
ただ、変更できないチャートはどちらの意味なのか注意しましょう。
『ロウソク足の基本』を使って市場を分析しましょう!
チャートの基本である『ロウソク足』について基本的な見方をご紹介しました。
今までよりもロウソク足で市場の動きが少しわかるようになったと思います。
次は実際に市場が動く判断ポイントなどの『使い方』を覚えていきましょう。
ただ、『ロウソク足』をはじめチャートは単体で利用するものではありません。
いくつかのチャートを組み合わせて判断できるよう、今回をきっかけにチャートの知識を深めてください。
それでは、人生を楽しみましょう!