マイニングをする時に『電源ユニット』はとても重要なパーツです。
『どれだけの電力容量が必要なんだ?』
『80PLUS規格ってなんだ?』
いざ買おうとするとわからないことがいろいろ出てきます。
当然、稼働中の消費電力は損益に直接かかるコストなので低い方がいいですし、電力不足で動かないのも困ります。
そこで今回は『電源ユニット』を選ぶポイントやおすすめをわかりやすくご紹介します!
電源ユニットを選ぶ『3つのポイント』
たくさんある電源ユニットから選ぶには大きく3つのポイントがあります。
しっかりと頭に入れて自分に合ったものを選びましょう。
効率を表す『80PLUS規格』
よくでてくる『80PLUS規格』とは電気を使う効率の良さを表す規格のことです。
6つのランクにわかれており、ランクが良いほど効率よく電気を使える電源ユニットというわけです。
- STANDARD (80%) 低い
- BRONZE (85%)
- SILVER (88%)
- GOLD (90%)
- PLATINUM (92%)
- TITANIUM (94%) 高い
マイニングは消費電力がコストとして直接損益に影響します。
最低でも『GOLD』、できれば『PLATINUM』以上を使いましょう!
マイニングに必要な『電力容量』
電源ユニットの電力容量は、マイニングする消費電力の2倍必要だと言われています。
ただ、複数のGPUを使う時はかなりの容量になってしまうのも事実です。
ひとつの電源ユニットでは容量が足りなかったり、かなり高額になってしまうこともあります。
個人的にはGPU3枚以上であれば1.5倍程度で充分いけるという感覚です。
GPUを繋ぐ『ケーブルの種類と本数』
複数のGPUを使用する時はケーブルの数も重要になります。
自分がどのケーブルがどれだけ必要なのかチェックしておきましょう。
- GPU用の6+2ピンケーブ
- ライザーケーブル用の6ピンかSATAケーブル
- マザーボードによっては補助電力用のSATAケーブル
- ストレージを使う方はSATAケーブル
ケーブル自体が不足するとGPU自体が取り付けできません。
別売の分岐ケーブルを使ってムリにつなげると火事の原因になるので絶対にしないでください!
おすすめの電源ユニット
いくつか電力容量が大きい、おすすめの電源ユニットをご紹介します。
マイニングを始める参考にしてみてください。
Corsair HX1200 1200W PLATINUM
安心のCorsair製、1200W、80PLUS規格は『PLATINUM』の電源ユニットです。
6+2ピンのケーブルが6本、SATAケーブルも6本差込みできます。
長時間使い続けるパーツなので安心して使えるメーカーのひとつです。
Thermaltake TOUGHPOWER DIGITAL iRGB PLUS 1200W PLATINUM
Thermaltake製の1200W、80PLUS規格は『PLATINUM』の電源ユニットです。
6+2ピンのケーブルが5本、SATAケーブルも5本差込みできます。
意味はありませんが、私のように光りものがお好きな方にはおすすめです(笑)
SilverStone STRIDER SST-ST1000-PTS 1000W PLATINUM
SilverStone製の1000W、80PLUS規格は『PLATINUM』の電源ユニットです。
6+2ピンのケーブルが4本、SATAケーブルも4本差込みできます。
こちらも有名で実績のあるメーカーなので安心です。
サーバーの電源ユニットも選択肢のひとつ
サーバー用の電源は24時間年中無休を前提として作られているので丈夫で安心です。
しかもかなり価格が安くなります。
ただ、個別に電源をオフにする必要があったりファンがうるさくなることもあります。
コスパは非常によいですね。
2つの電源をつなげる
電力不足の時は電源ユニットを2つ繋げる方法もあります。
ケーブルで繋げる
電源ユニットを上記のような連動ケーブルで繋げることができます。
設置は簡単ですが、安物だと発火のリスクがあるので注意です。
また、ケーブルの長さによっては設定スペースが限られるケースがあります。
対応マザーボードを使う
マザーボードによっては電源ユニットを2つ使用できるものがあります。
下記のようなマイニング用のマザーボードは対応しているものが多いです。
マイニング用マザーボード自体は少ないんですけどね(笑)
注意すべきポイント!
マイニングを稼働させる時にはいつくか注意するポイントがあります。
命に関わることもあるのでしっかりと頭に入れておきましょう。
電力不足
使用するマイニングPCに対して電力が不足すると、稼働が不安定になります。
電源が落ちたり、動かないGPUがあったり、ハッシュレートが出なかったりといいことはありません。
必要な電力容量を確保しましょう。
発火の可能性あり
ケーブルを分岐したり、電力不足になると発火することがあり非常に危険です。
24時間稼働しているとホコリがたまって発火することもあるので、こまめに掃除をしましょう。
また、SATAケーブル1本にライザーサードを繋ぐ場合、基本は1枚、最悪でも2枚までにして、接続部分は熱くなっていないか定期的にチェックしてください。
遠隔地や長期外出
遠隔地でマイニングをしているケースがありますが、発火の危険性があるので監視カメラと自動消火システムを準備してください。
定期的に現場でチェックや掃除も必須です。
また、旅行などで長期外出する時は稼働を停止するのが基本です。
【ちょい+α】電力計算の便利サイトをご紹介!
購入前に知っておきたい『どれだけの電力容量が必要かわかる便利なサイト』をご紹介します!
『What to Mine』
GPUの種類や枚数を入力すると仮想通貨ごとに想定消費電力やハッシュレートが表示されるサイトです。
しかも種類の違うGPUの組み合わせもできる優れものです!
ただ、あくまでGPUだけの電力であり、PC全体で必要な電力容量はわからないのでご注意を(笑)
『MSIの電力計算』
PCパーツメーカーMSIのサイトです。
PC全体の構成から電力容量を計算することができます。
グラフィックスカード(GPU)は4枚までしか選択できなので、5枚以上のケースは『What To Mine』と組合せて使えば計算できます。
→『MSI』のホームページはこちら 2021.1.3リンク先が無効になりました。
※あくまで参考の数値なので実際とは異なります。
『自分に合った電源ユニット』で効率のよいマイニングを!
マイニングでとても重要なパーツ『電源ユニット』について詳しくご紹介しました。
マイニングに限らず自作PCにも使える知識がいっぱいでした(笑)
今はマイニングで利益を出すにはシビアなセッティングが欠かせません。
最適な『電源ユニット』を選んでより効率的なマイニングをしましょう。
今の時代にマイニングをしている同志を応援しています!
それでは、人生を楽しみましょう!